高周波カテーテルアブレーションをはじめとした不整脈治療の専門医チーム サイトマップ
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 当ホームページ内で使用している用語で、わかりにくいものをご説明いたします。

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用語説明 (あいうえお順に掲載)



遺伝性不整脈疾患
 心室頻拍症や徐脈などさまざまな不整脈が同一家系内に集積してみられる疾患で、先天性QT延長症候群がその代表です。その他、薬剤などが原因となる後天性QT延長症候群、Brugada(ブルガダ)症候群(特発性心室細動)、進行性心臓伝導欠損(Lenegre病)、家族性徐脈症候群、カテコラミン誘発性多形性心室頻拍、QT短縮症候群などが含まれます。これらの一部は、心筋の活動電位を形成するイオンチャネルなどをコードする遺伝子上の変異によって発症することがわかっています。失神発作や突然死、心不全などをきたす可能性があります。抗不整脈薬による治療や、心臓ペースメーカ植込み術、植込み型除細動器が必要なことがあります。





植込み型除細動器(ICD)
 植込み型除細動器とは、心室頻拍や心室細動などの、いわゆる致死性不整脈の治療を行う医療機器です。英語で“Implantable Cardioverter Defibrillator”といい、その頭文字を取ってICDと略します。
 ICDは、その本体と電気刺激を直接心臓に伝えるためのリードと呼ばれる電線から構成され、心臓ペースメーカと同様に、体内に植え込みを行う電気刺激装置です。ICD本体には、精密なコンピュータが内蔵され、常に心臓のリズムが正常かどうかを監視しています。リズムに異常が現れた時には、それがどのような不整脈なのかを診断し、設定された治療プログラムに沿った治療が行われます。頻拍の種類を判別し、抗頻拍ペーシングという早い刺激で不整脈を停止させる治療や、除細動などの電気ショックが行われます。また心臓ペースメーカ機能も有しており、徐脈にも対応します。

ICDを植込んだ方のレントゲン写真。
左肩の近くにICD本体を植込みます。




運動負荷心電図検査
 不整脈発作は、安静時より、運動をしている時や興奮した時などに起こることがあります。
 運動負荷心電図検査は、心電図を記録しながら傾斜角度のついたベルトコンベアの上を歩いたり(トレッドミル法、下図)、踏み台の昇り降りをしたり(マスター階段昇降)、固定された自転車をこいだりして(エルゴメーター)、心臓に負荷をかけながら行われる検査です。

注:この例では、検査内容をわかりやすくするために上衣をとっていますが、通常は検査着を着用します。









カテーテル検査室
 電気生理学的検査や高周波カテーテルアブレーションはカテーテル検査室にて行います。
 カテーテル検査室には、患者さんが寝るベッドやX線透視像や心内の電位情報を表示するモニターパネルなどがあります。





合併症
 合併症には2つの意味があります。一つは、ある病気が原因となって別の病気が起こることです。不整脈の領域で例を挙げれば、心房細動の結果、脳梗塞が起きた場合、脳梗塞が合併症になります。その他には、頻脈性不整脈が持続して心不全になった場合、心不全も合併症になります。
 合併症には、もう一つの意味があり、このホームページではこちらの意味で使っています。それは、不整脈診療における検査やカテーテル治療中もしくは治療後に、それがもととなって生じる病気です。これを検査やカテーテルアブレーションの合併症と呼んでいます。例えば、カテーテルアブレーション時に生じた心タンポナーデや房室ブロックなどが合併症にあたります。検査やカテーテル治療に伴う合併症は、細心の注意を払って行ったにも関わらず結果として生じてしまった病気であり、医療ミスや医療事故とは明確に区別されます。





経食道心エコー検査
 この検査は、食道にエコーの管を入れ心臓の裏側、食道から心臓の状態を観察するために行います。とくに左房内の血栓の検索や、胸壁からの心エコーでは評価が不十分な弁膜疾患の診断などに非常に有用です。不整脈診療の分野では、心房細動や心房粗動の患者さんに対して血栓の有無を評価するためによく行います。左房内(左心耳内)の血栓は経食道エコーでしか診断できない場合がしばしばあります。
 方法は、のどにキシロカインという薬のスプレーとシロップで麻酔を行ったあと、横に寝た姿勢で、胃カメラのような形状の管(エコー探触子)を、口から食道と胃に挿入し、心臓や大動脈を観察します。

経食道心エコー図
左心耳を描出していますが、その中に血栓を認めます。心電図は心房細動を呈しています。




高周波カテーテルアブレーション
 高周波カテーテルアブレーション術は血管を介してカテーテルを心臓まで挿入し、病変部位へカテーテル先端を持って行きます。そしてカテーテル先端に取り付けられた電極に高周波エネルギー(500kHz, 30W)を通電し、カテーテル先端に接する組織が50-60℃となることで病変部を焼灼する治療法です。






抗不整脈薬
 不整脈の治療は、大きく薬物療法とカテーテルアブレーション、外科手術に分けられます。薬物療法で用いる薬を抗不整脈薬といいます。抗不整脈薬には多種類の薬剤があります。不整脈の種類や患者さんの症状、心臓の機能の程度などを評価して、最適の抗不整脈薬を選択します。抗不整脈薬は2種類以上を併用することもあります。また不整脈に対する治療効果が不十分な場合や副作用が出現した場合には、薬剤を変更することもしばしばあります。





抗不整脈薬による副作用
 不整脈診療において重要な位置を占める抗不整脈薬ですが、副作用が出現することがあります。副作用とは、その薬剤によって生じた(と推測される)体によくない作用のことをいいます。抗不整脈薬による副作用は、まれではありません。副作用は心臓に対する副作用と心臓以外の副作用があります。心臓に対する副作用としては、徐脈(脈が遅くなる)、心不全(心臓の収縮が弱くなる)、心室頻拍などの重篤な不整脈、失神などがあります。ときには突然死に至ることもあります。心臓以外の副作用では、目や前立腺、肺、甲状腺、肝臓などに異常が出現することがあります。一般的に、副作用は心機能や腎機能の低下している方やご高齢の方に生じやすくなります。このように、抗不整脈薬には副作用がつきものです。したがって、抗不整脈薬内服中は、薬物の用法容量を適切に守るとともに、定期的に循環器専門医もしくは不整脈専門医を受診して、副作用の出現の有無を評価する必要があります。





心原性脳塞栓症
 脳梗塞にはいくつかのタイプがありますが、その一つが心原性脳塞栓症です。心臓に原因があって心臓から流れてくる血栓によって脳の血管が閉塞する状態です。心臓の原因として、主なものは、心房細動や心房粗動があり、心房内に血栓ができた結果、脳梗塞を生じます。その他、心筋梗塞を起こした後に左心室内に血栓ができることもあります。人工弁などの心臓外科の手術後に、血栓ができることもあります。





心臓CT検査
 造影剤を静脈から注入し、心臓の状態を撮影します。高性能のCTでは数秒で心臓全体の画像を取得することができます。その画像データより、心臓の各部位の3次元画像を構築し、心臓の解剖学情報を立体的に評価することが可能になります。不整脈領域では、心房細動や心房頻拍、心室頻拍などのカテーテルアブレーション前に心臓CT検査を行いますが、これによってカテーテルアブレーションをより正確に行うことができます。

特殊なソフトを用いて、
心臓CTの画像データから、3次元画像を再構築したもの。右心房、左心房の各構造が正確に再構築されている。




心臓超音波検査(心エコー検査)
 心臓超音波検査は、胸の表面にエコーのプローブという機械を当てて、心臓の動きや形状、各部位の大きさなどを評価する検査です。循環器科の最も一般的な検査の一つで、痛みや合併症などはありません。






心臓ペースメーカ
 心臓ペースメーカは、電池と電気回路からなるジェネレーターとジェネレーターからの電気刺激を伝えるための導線(リード)の二つの部分からできています。洞不全症候群や房室ブロックによる徐脈性不整脈の患者さんに用いられます。

 心臓ペースメーカは、患者さんの正常な電気の流れが途切れたことを感知し、電気的刺激を心臓に送り、脈が途切れないように助けます。心臓の正常な電気の流れが戻ると心臓ペースメーカはそれを感知して電気的刺激をストップします。

心臓ペースメーカを植込んだ方のレントゲン写真。
左肩の近くにジェネレーターを植込みます。




電気生理学的検査(EPS)
 電気生理学的検査では、心臓カテーテル検査室で、X線透視を使用し、足の付け根の静脈から心臓内に電極カテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、心臓内の電気的活動を記録、解析する検査です。薬剤を使用したり、心臓内に挿入された電極カテーテルから電気刺激を行ったりして、意図的に不整脈を誘発、停止させます。これによって、その不整脈の原因、重症度、薬剤効果などの判定や診断を行います。

EPS時のX線透視図
この例では下肢の血管より3本の電極カテーテルを右房、ヒス束部、右室に留置しています。




頻脈誘発性心筋症
 心臓は通常、安静時には60〜80回/分程度のリズムで収縮しています。運動時には160〜180回/分程度まで上昇しますが、それは運動時の一時的な頻脈であり正常な反応です。頻脈性不整脈の患者さんでは、発作中は安静時であっても、常に頻脈の状態になります。その頻脈の状態が数日以上にわたって持続すると心臓は徐々に正常な収縮ができなくなり、心不全を生じます。このような状態を頻脈誘発性心筋症といいます。この場合、心不全を起こしている頻脈性不整脈の治療が必要になります。





不整脈外来
 循環器科の外来では、狭心症や心筋梗塞、心不全などの循環器疾患を主として診療します。もちろん不整脈疾患についても、通常の循環器外来で診療しております。しかし、不整脈疾患はより専門的な判断や治療を必要とすることがしばしばあります。そこで、不整脈診療に精通した医師が不整脈の専門的な外来を行うことがあります。それが不整脈外来です。不整脈外来では、不整脈の診断や薬物療法、カテーテルアブレーションの適応の判断、カテーテルアブレーション後の外来加療などを行います。





ホルター心電図記録検査
 不整脈は、病院受診時に出現していることはむしろ少なく、日常生活の中で頻拍発作や徐脈発作が生じていることがしばしばあります。そのため、24時間にわたって心電図を記録するホルター心電図検査を行います。これによって、日常生活の中で予測できない時間に突然起こる心電図変化を記録することができます。また治療効果の判定や術後の経過観察にも用いられます。






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